DBS(脳深部刺激療法)とは
脳の深部に細い電極を留置し、胸に植え込んだ刺激装置から電気刺激を送ることで、パーキンソン病によって乱れた神経回路の働きを調整し、薬がよく効いているときの良い状態を、より長く安定して保つことを目指す治療法です。心臓のペースメーカーに似た仕組みから「脳のペースメーカー」とも呼ばれます。
DBSについて詳しく見るDBSの適応
DBSはすべてのパーキンソン病患者さんに適した治療ではありません。
「どのような患者さんに」「どのタイミングで」行うかが非常に重要です。
DBSは「最後の手段」ではなく、適切な時期に検討する治療選択肢のひとつです。
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薬の効き方
L-ドパを飲むとよく動けるが、その状態が長く続かない
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生活への影響
オンとオフの変動やジスキネジアで生活に支障がある
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判断のしかた
年齢だけでなく、全身状態を含めて総合的に判断します
DBSについて相談するための
セルフチェック
薬の効き方や日常生活について、
気になることはありませんか?
症状や生活の困りごとを振り返り、
医師に相談したいことを整理できます。
チェック項目の一例
- パーキンソン病と診断されている
- レボドパ(L-ドパ)が効いている時間が短くなった
- 薬が切れると急に動けなくなる
- 薬が効くと身体が勝手に動いてしまう
よくある質問
DBSについて多くの方が抱く疑問や誤解に、
専門医がお答えします。
いいえ。DBSは「最後の手段」として行う治療ではありません。適切なタイミングで検討することが大切です。
「薬を飲めばよく動ける。でも、その良い状態を一日を通して安定して維持することが難しくなってきた」という時期が、DBSを検討するひとつの目安です。
DBSは基本的に長期間にわたって行う治療です。
効果が得られている限り、原則として治療を継続します。
経過が順調であれば、通常は手術翌日から歩行や食事を再開し、術後2〜3週間での退院を目指します。
ただし、DBSでは退院した時点で治療が終わるわけではありません。
医師からのメッセージ
DBSは「最後の手段」ではなく、
適切な患者さんに、適切なタイミングで
検討することが重要な治療です。
20年以上DBS治療に携わり、1,000例以上の手術を行ってきました。DBSは、薬の効果が不安定になってきた方の生活を支えられる可能性のある治療です。このサイトが、ご本人やご家族が治療の選択肢を知るきっかけになれば幸いです。
脳神経外科医
梅村 淳うめむら あつし